心を楽にするために振り返る子育て

いじめの原理

回想と解釈

「いじめ」と一言で表現してしまいがちですが、どれ一つとして「同じことが起こっている」という状況はないと考えても良いと思います。

ですが、その背景には、共通の原理があると考えています。

個別の「いじめ」を登場人物が背負っている背景を含めて個別に理解しようとするとき、参考にして頂けることを願って整理してみます。

きっかけがあるだけでは、「いじめ」という悪意の継続する状態には陥らないと思います。

以前から既に、「いじめ」が起きるかもしれない状況 があったから、何かをきっかけとして、そのような状況に陥ってしまうのだと思います。

逆に、「いじめ」が始まりそうなきっかけがあったとしても、「いじめ」が起きるかもしれない状況が整っていなければ、いじめは始まらないでしょう。

また、「いじめが起きるかもしれない状況」であったかどうかは、「いじめ」という状況に陥っている現場だけを見れば理解できるようなものではありません。

では、「いじめが起きるかもしれない状況」は、どのようなことによって成立していく可能性があるのでしょう?

いじめの原理

  1. 相手を理解できないと決め付ける
  2. 本能的な反応ができない(仲間入り)
  3. 本能的な反応ができない(許し)
  4. 自分の不快な感情に対処する方法を知らない
  5. まわりの大人たちが、
    • そんな子供たちを理解しようとしない
    • そんな子供たちを理解する能力が無い
    • そんな子供たちにどう接すれば良いのか分からない
  6. テレビのワイドショーやニュースによって、大人の思考が「批判」の側に偏らされている

他にもあるかもしれませんが、今のところ、私が思いつくのはこのようなことです。

各個人個人の中で、これらがさまざまに絡み合い、そして、そんな個人が集まって、「あとはトリガーさえあれば、それが始まる」という状況が成立するのだと思います。

中でも、

  • 自分の中の嫌な気持ちを解消する方法を知らない
  • 相手を理解しようとすることに意識が向かない

ということが大きく影響していると思っています。

以降、図で説明していきます。

※「群れる動物」と「群れない動物」に関する考察は、次のコンテンツで詳しく行っていますので、そちらを参考にしてください。
–> 心を取り巻く問題の本質

大人たちが、子供たちを抱きしめてあげることで、体験を通して教え込んでいくしかない。

こう考えると、教育の場に「退学」という処分があることが、理解できない。

「モンスター・ペアレント」を批判する「モンスター・メディアン」たちにも「自分がモンスターである」という自覚はない・・・

関連情報

「いじめ」に関心がおありにある方は、他にも文章を書いていますので、そちらも参考にしてみてください。

 

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