心を楽にするために振り返る子育て

子供のカウンセリング

当カウンセリングルームの子供のカウンセリングに関する見解をご紹介します。
ここから書く内容は、成人とのカウンセリングによって導き出されたことです。
それをご了解の上お読みください。

子供にカウンセリングは必要か?

まず、結論を書きます。

子供にカウンセリングは必要ないと考えます。

そう考える理由

成人の悩み

成人の悩みは多種多様です。

  • 仕事・勉強
  • 能力
  • 人間関係
  • コンプレックス
  • 恋愛関係・夫婦関係
  • 心の苦しさ
  • 生きる意味
  • うつ
  • 気分の落ち込み
  • イライラ
  • 強迫観念
  • 恐怖
  • 不安
  • 依存症

大雑把に書きましたが、これらを細分化すればもっと多様化しますし、他にもさまざまな心の苦しさを伴う精神症状・状態・行動があります。

心理カウンセリングにおいては、それらで悩んでいる人に対して、それらの人に合いそうな心理療法の様々なアプローチによって進めていきます。

しかし、もし、悩まれる方がどのような心理療法でも受け入れるとしたら、ほとんど全ての人に共通で有効なアプローチがあります。

俗に『退行催眠』というやり方です。

次に、退行催眠について説明します。

退行催眠

例えば、記憶している子供の頃のつらかった場面を活用して行います。

催眠状態の中で、その場面を思い出します。

細かな説明は省きますが、そこで思い出すのは、苦しい気持ちを抱えながら一人きりで耐えている自分の姿です。

なぜ、一人っきりか?

その説明も省略しますが、子供の問題ではなく、外的な事情によって、そうせざるを得なくさせられてしまっているのです。

そんな子供の頃の自分を、催眠状態の中で、大人になった自分自身が、抱きしめてあげるのです。

催眠状態の中で、子供の頃の自分は、初めは苦しそうなイメージなのですが、

  • 大人になった自分に、自分の苦しい気持ちを理解してもらい
  • 「つらい時は、泣くことを我慢し、一人で耐えなければならない」という大人になっても支配し続けられることになる約束から解放され
  • 大人になった自分自身に抱きしめられながらスッキリするまで泣き
  • つらさから解放されて安心な気持ちにつつまれ
  • 子供らしさを取り戻し

最後は、元気な子供のイメージに変わります。

その結果、催眠から覚めて成人した自分に戻ったとき、催眠状態の中で得た理解と体験によって、『誰かに気持ちを支えてもらえれば、安心な気持ちになることができる』という信念を獲得することができ、それが、その人の今後の人生の大きな力となります。

苦しい出来事に直面しても、一人きりで心の苦しさを抱えっ込もうとせずに、みんなに助けられながら生きていこうとするようになるきっかけになるのです。

子供の頃、親に抱きしめてもらえなかったから、成人して大人になった自分自身が、子供の頃の自分に会いに行き、そして、親の代わりの大人として、自分自身が子供の頃の自分を抱きしめてあげるのです。

何とも切ない気持ちになります。

今のあなたは、催眠状態の中ではなく、そんな現実の場面に、子供と一緒に居る

今、あなたは、ご自身のお子さんのカウンセリングを考えているとしたら、思い出して下さい。

将来、その子が大人になって、自分自身で心の苦しさを解決しようとするときに、催眠療法という手段を使って、大人になった子供が戻ってきて、抱きしめてあげることをする場面に、今、あなたは、子供と一緒に過ごしているということを!

子供をカウンセリングを受けさそうとする前に、

 

  • まず、あなたの子供を抱きしめてあげて下さい
  • 子供の気持ちを一生懸命に聞いてあげて下さい
  • そして、スッキリするまで泣かせてあげて下さい

もし、そうすることが難しいとしたら、あなた自身が

  • あなた自身が抱きしめてもらってください
  • あなたの気持ちを一生懸命に聞いてもらって下さい
  • そして、スッキリするまで泣かせてもらって下さい

(当然ですが、それをやってもらう相手は子供ではなく、他の大人です。)

泣いている子供を抱きしめて「つらかったね、よく頑張ったね・・・」と言いながら泣かせてあげて下さい。

子供が抱える問題・直面している問題の何かを解決してあげようとする必要はありません。

逆に、何かを解決しようとしてはいけません。

何かためになる話をしてあげないといけないわけでもありません。

自分の体験談を話す必要もありません。

ただ、子供の気持ちを聞いてあげるだけで良いのです。

ただ、抱きしめて、子供の言葉に耳を傾けているだけで、子供は安心な気持ちになっていくようすを感じることができるでしょう。

そして、そんな子供が安心な気持ちに変わっていく様子を感じながら、親自身の気持ちも安心な気持ちに変わっていくことを感じることができるはずです。

この一連の流れの中で子供から安らぎを感じさせてもらえるのは親の特権です。

そんな特権を放棄して、子供からもらえるはずの安らぎを、カウンセラーという他人に譲ってしまっても良いのですか?

子供にカウンセリングを受けさせるというのは、そういうことなのです。

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【参考】

 

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