前回、「お母さんはしつけをしないで」という本のタイトルに惹かれて、中身を読まずにご紹介したのですが、やっぱり、そのまま放っておけずに、読んでみました。
想像していたような内容が、とても分かりやすく説明されていました。
心に残った言葉は「しつけの後遺症」。
心に何らかの問題を抱える人たちの多くは、しつけの後遺症に苦しんでいるということです。
オススメです。
ついでに「あふれるまでに愛をそそぐ」という本も読みました。
この2冊で、子供の心を壊さない子育てを理解するために読んでおいた方が良いと思う本が揃った感じがありますので、オススメの3冊をご紹介しておきます。
まず、読んで頂きたいのが、「あふれるまでに愛をそそぐ」です。
この本は、「子供に必要な愛情とはどのようなものなの?」ということを理解するのにとても良い本です。
ただ、この本に書かれていることを実践しようとすると、仏様でもお釈迦様ではない私たちは、「完璧には実践できない」という壁に突き当たって、追い詰められてしまう恐れがあります。
また、「指しゃぶりが止まるのが良い」とか「おねしょが止まるのが良い」など、著者のこだわりも含まれています。
著者のこだわりだと気づかずに読んでしまうと、それを目標にしなければならない気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
ですから、この本に書かれていることを実践するためではなく、「子供にとっての愛情とは何か」を知る目的で読んで頂きたいです。
次に、読んで頂きたいのは、「あなたの子どもを加害者にしないために」です。
この本を紹介する理由は、「しつけ」と「犯罪」の関連性を知ってもらうためです。
1997年に発生した当時14歳の中学生による神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)の母親と子供の関係が説明されています。
事件と「しつけ」の関連性がよく理解できます。
この本を読むと、母親を悪者だと感じるかもしれませんが、母親は、子供のために一生懸命なだけだったろうと思います。
こんなことになるとは、夢にも思わなかったでしょう。
ですから、このようなことは、明日は我が身かもしれないことなのです。
そして、最後にご紹介するのが、「お母さんはしつけをしないで」という本です。
- なぜ、しつけに必死になってしまうのか
- 親にも、子供の頃の事情があること
- 子供を犯罪者にしないために、どうすれば良いのか
- 親が、「子育て」に追い詰められないためにどうすれば良いか
などがよく分かります。
子供と関わる大人たちは、みんな読んでおいた方が良いと思います。
「しつけ」のことであれこれ悩んだり、しつけ関連の本を色々と読む前に、この3冊は、是非、読んだ方が良いと思います。
この投稿の内容を、次のページで、もう少し詳しく説明しています。
–> オススメの本
最後に・・・
当サイトからは、「あなたにもある心を回復する機能」という本を出版していますので、こちらもよろしくお願いします。
コメント
はじめまして。インナーチャイルドというのについて私が当てはまるのかどうか知りたくてコメントしました。
私は長い間娘(今春から高2)に精神的虐待を繰り返してきました。自分ではその認識は薄かったのですが、1月にリストカットをしてるのがわかり、カウンセリングを受けた結果原因として考えられるのが精神的虐待による境界性人格障害・・だと。
私自身は子供の頃親にひどいことをされたとか、傷つけられたという記憶はありません。物置に入ってなさいと怒られたことはあったと思いますが、そんなにつらい記憶ではありません。この親に育てられて幸せだったと思って結婚したし、今でも実家とは交流があり仲良くしています。ただ一つだけ悲しかったことがあります。小学、中学生の頃仲間外れ、無視などされ毎日学校で泣いていました。でも、親にはそれを話すことができませんでした。『おまえはいつも明るくて楽しい子だ。だれとでもすぐ仲良くなれるし友達にも好かれてるから何の心配もない』とよく言われていたから、真逆の自分を見せることができませんでした。
娘のカウンセラーの先生にもこの話を伝えました。他にも親とのかかわり方などを聞かれ「お母さん自身が親から十分な愛情を受けてこられなかった。お母さん自身も被害者なんですよ」と言われました。でも私は自分が被害者だとは思えません。
私は親から精神的虐待を受けず、悲しい思いもせずに育ったのに、なぜわが子にひどいことをしてしまったのか・・その理由を明白にしたくてたまりません。自分で納得のいく理由が見つかるまで自分を許すことができないです。カウンセラーの先生は娘だけでなく、私にも根気よく話をしてくださり信頼しています。でも、ほかの方のお話も参考にしたいと思います。インナーチャイルドとの関連性があるのか、それともただダメな人間なのか・・・
例えば、次の文章に、重要なヒントが隠されているように感じました。
>>物置に入ってなさいと怒られたことはあったと思いますが、そんなにつらい記憶ではありません。
子供がすることには、悪気は一切ありません。
そんな子供が、物置に閉じ込められる気持ちは、どんな気持ちだと思いますか?
何かと比較すれば「そんなにつらい記憶ではありません」ということになるかもしれませんが、何とも比較せずに「子供の頃のあなたの気持ち」だけに意識を向ければ、表現は変わってくると思います。
あれこれと問題になりそうな場面を探すよりも、まずは、一つの場面に絞って、カウンセラーと一緒に、その場面での「自分の感情」を探してみるといいかもしれません。
次の文章は、参考になるかもしれません。
http://www.childcare.pureheart-counseling.com/notes/1750
>>『おまえはいつも明るくて楽しい子だ。だれとでもすぐ仲良くなれるし友達にも好かれてるから何の心配もない』とよく言われていたから、真逆の自分を見せることができませんでした。
この状況を理解するときに、次のリンク先の文章は、ヒントになるかもしれません。
http://www.bookinfo.pureheart-counseling.com/kokorokaifuku/and-i-do-not-want-to-worry
今のあなたが、「仲間はずれにされて悲しかったときの自分」に会いに行ったとしたら、どのようにしてあげたいですか?
そのようなことを、カウンセラーと一緒に考えても良いかもしれません。
カウンセラーを相手に号泣できたときが、あなたが求めている答えが分かるときだと思います。
早々にお返事くださりありがとうございます。
もう45歳になるのに、今更子供の頃の自分と向き合うことになり、そして心がざわつき
あたふたしている自分を、いい年して何やってんだよ・・・と情けなく、恥ずかしく思います。でも、知っておくべきことなんだろうとも思います。
来週カウンセリングを受けるので、貼っていただいたリンク先をよく読み、もう一度気持ちを整理しておきます。
このたびはご丁寧なお返事を頂戴し、感謝申しあげます。
ありがとうございました。