子供の頃のどのような経験が、どのように心に影響するのか?
補足:防衛機能について
人には防衛機制というものがあると言われています。
ここでは、その防衛機制について、少し説明します。
それぞれの人には、身につけた考え方や習慣があります。
それらは、これまで過ごしてきた環境の中で、自分を守る役割を果たしてくれたものが含まれています。
考え方の方は価値観と呼ばれることもあります。
価値観には、「●●が好きだ」とか「●●が大切だ」というような自分の内側から湧き上がるものと、どちらかというと「●●しなければならない」、「●●してはならない」というような自分以外から指示されるような雰囲気を感じさせる類のものの2種類があります。
ここで説明したいのは後者の方です。
自分以外から指示されるような雰囲気を持つ価値観の方は、それに従うと自分を不自由にすることにつながります。
しかしながら、それらは、これまで自分のことを守ってくれていた訳ですから、他人からはバカバカしく思えるようなことでも、自分にはとてもとても大切なものです。
- 自分を不自由にする自分にとって大切なもの
聞いただけで、その取扱いは、とても厄介であることが想像できます。
この防衛機制は、思考の中に入り込みやすいところがあります。
そして、これまで自分を守ってくれた価値観や習慣を大切にしようとします。
その結果、自分の価値観と反することは、それが正しくても排除させるように働いてしまうのです。
これが、自分の価値観と全く異なる価値観に触れた時、対立はしやすくても、それを受入れ融合させることは難しい理由です。
思考への働きかけだけでは、強烈なしつけによって身についた価値観や習慣から自由になることは困難です。
思考を通さない、心への直接的な働きかけも大切なのです。
【目次】