反抗期
反抗期は、恐らく、日本国民全員が、子供が親に反抗する(逆らう)時期と信じて疑っていないと感じているのですが、いかがでしょう?
私も、なぜか、子供の頃から
- 子供には「第一次反抗期」「第二次反抗期」という時期がある。
- 「第二次反抗期」を思春期と呼ぶこともある。
- 反抗期を迎えたこともは、親に逆らう行動・言動(反抗)をする。
と理解していました。「子供の頃」というのが何歳の頃なのかは記憶していませんが、中学生の頃には確実にそう思っていました。
恐らく、学校で教えられるか、親に教えられるかするのでしょう・・・。
ところが、カウンセリングや自分の子供達と関わる中で、反抗期に関する考え方が、大きく変わりました。
- 「第一次反抗期って本当にあるの?」
自分の子供達と接していると、確かに、好き勝手なことをして親の思い通りに動いてくれないことばかりです。
その様子を「反抗」と呼べなくはありませんが、どちらかというと、
- 自分の興味あることに意識が向きすぎて、親の話が聞こえない
- 親の話を聞いても、正しく理解できない
- たとえ、理解できたとしても・・・、
言われた通りにすることが能力的に難しい。すぐ忘れる。好奇心の方が優勢である。 - 基本的には、何の制約も感じずに、自由に行動している
といった程度のことだと理解しました。
そして、それを「反抗している!」と捉えた親が、「反抗するな!」と一方的に子供への攻撃をしている、これが、第一次反抗期の本質だと考えています。
もちろん、動物的な本能に基づいて反抗期が生じている可能性もあります。
その場合でも、本能的な行動が生じるのは子供の方ではなく、親の方なのです。
なぜなら、先に苛立つのは、いつも、親の方です。
簡単に流れを説明します。
まず、始まりは『自立した子供』です。(子供なのに「自立している」としている理由は、日本に蔓延する大きな勘違い を参考にしてください。)
第一次反抗期は、親が子供に反抗をすることによって生じます。
親が子供を押さえつけ、子供が諦めてそれを受け入れることで、第一次反抗期は終結します。
子供を押さえつけずに、子供を理解して受け止める対応を行う親の場合、第一次反抗期とは認識されません。
また、その時期を過ぎても、そのような対応が変わりなく行なわれるので、思春期はやってくるのでしょうが、第二次反抗期は恐らくやってこないと考えています。
第二次反抗期は、第一次反抗期の揺り返しです。
知能が高まった子供は、これまで守らされてきた親の規則に、論理の破綻があることを理解できるようになり、親に指摘します。
痛いところを突かれた親が、感情的に反応すれば、それは「第二次反抗期」です。
親が子供の言うことを理解し認めれば、それは「第二次反抗期」ではなく「思春期」になるのだと思います。
ここで親が勝利してはいけないと考えています。
親が勝利してしまうと、その後の子供の人生は、親の人生をやり直させる意味でしかなくなって、子供の人生を奪い取ってしまうことになり兼ねないからです。
(親が子供を押さえつけた、行動・考え方・感じ方などの範囲や程度も影響してきますので、前の文章は、ちょっと強調し過ぎている感はありますが・・・。)
「第三次反抗期」なんて言葉が一般的になりつつありますが、もし、誰かのことを「第三次反抗期」という言葉と絡めて理解しようとしているときは、構造的には「いじめ」に近いものがあります。
いじわるをせずに、理解する方向に意識を切り替えるようにしてみて下さい。
また、もし、自分のことを「第三次反抗期」という言葉を絡めて理解しようとしているとしたら、そんな意地悪な言葉に惑わされないようにして、■■ 心の苦しさを解決する方法 ■■ ( サイト名 : 私の理解した心の全て )の説明を参考にしてください。