これから書くことは、あんまり深刻に考えずに、何となく知っておいて頂ければと思います。
例えば、親が子供に「宿題をしなさい」と言ったのに、いつまでも遊び続けているようなとき、「何しているの!?」と質問形式で声高に叱りつけるのはやめた方が良いかな…。
(そのような時に、叱ること是非はありますが、それは脇に置いておいて下さい。)
このような時に親が言う「何をしているの!?」の裏には、「宿題をしなさい」という結論が隠されています。
親のこの質問だか何だかわからない「何をしているの!?」という言葉に対して、子供はどのように対処するのがベストだと思いますか?
子供は、下手に「遊んでいるの…」答えてしまっては、多くの場合「宿題しろっていったのに、何で宿題をしないで遊んでいるの!!」といった言葉で責め立てられることになってしまいます。
ですから、このような時、子供は「本当のことは言ってはいけない…」という気持ちになってしまいます。
では、嘘を言えば良いのでしょうか?
まぁ、子供が、そんな時に親を丸めこむような適当な嘘は思いつけないでしょうし、そんないい加減なことを言ってしまっては、嘘がバレて親の感情を逆なでしてしまう確率が高まってしまいます。
そのような事情によって、子供は黙り込むことしか道が無くなってしまいます。
しかし、そこで子供が黙っていると、親から「何をしているのってきいているのよ!どうして答えないの!?」といった答えが返ってきます。
これまた、事実を答えればひどい目に合うかもしれない質問です。
子供は、やっぱり、黙るしか道は無くなってしまうのです。
このような状況は、人が自分の本当の気持ちを言えなくなってしまう理由の一つだと考えています。
ですから、子供がそのような経験をする頻度は、極力少なくした方が良いと考えます。
そのためには、宿題をせずに遊んでいる子供に対しては、「何をしているの!?」ではなく、やっぱり、「宿題をしなさい!!」と叱る方が好ましいです。
もし、間違えて「何をしているの!?」と言ってしまって、そのことに気付いたら、間違って質問をしてしてしまった責任をとる覚悟を決めて下さい。
といっても、それは、そんなに難しいことではありません。
子供から帰ってくる答えが「遊んでる」でも、「そうか、遊んでいるんだね」と冷静に受けとめ、その後の会話も冷静にこなし、決してキレないようにすることです。
でも、そんな面倒な小芝居をするよりは、「宿題をしなさい!」と怒鳴る方が楽だと思います。
もし、叱り過ぎて子供がションボリとしてしまった時は、夫婦の相方に「そうかそうか、怒られてつらかったね…」と気持ちを聴いてもらえるように段取れば、子供の心に傷を植えつけることになならないと考えています。
【補足】
子供の『「何をしているの!?」という質問に黙ってしまう』という反応は、小学校入学前までには、親との関わりの中で習慣化してしまうと考えています。
一度『黙ってしまう』という反応の習慣が身に付くと、それを取り除くことは、とても根気強い対応が必要になるだろうと想像しています。
(親の気付きや変化は大前提です。)
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