食べ物の好き嫌いを言わない子供を育てようとすると、「離乳食を与える頃から、色々な食材を与えるようにすると良い」という話を聞いたことがあります。
その真偽は定かではありませんが、直感的には正しいことのように感じます。
とはいえ、それを実践しようとすると、かなりの努力を必要とすると思います。
我が家では、その実践があまり上手にできなかったせいか、子供たちは、好き嫌いを言うようになりました。
また、不思議なことに、子供たちの好き嫌いの傾向があまり重なりません。
好き嫌いの傾向が似ていれば、好き嫌いがあってもまだマシなのですが、好き嫌いの傾向が違うと、献立を考えるのが、とても面倒です。
まぁ、味付けに関する好き嫌いは仕方ないとしても、栄養のバランスを考えると、食材に関する好き嫌いは無くしたいところです。
そこで、「好き嫌いを言わずに、残さずに食べなさい!」と迫ってしまいがちです。
しかし、それは、子供に「○○は嫌いだ!」という意識を植え付けてしまうかもしれないと考えました。
これを、言葉を変えると、「子供に『○○は嫌いだ!』という暗示をかけてしまう」ということができます。
これは、人生を付きまとう暗示となる恐れがあります。
暗示については、次の動画を参考にしてください。
栄養のことだけを考えれば、子供の嫌がる食材を細かく刻んで、ハンバーグやカレーといったものに混ぜてしまえば、子供たちに、気づかれずに食べさせることができます。
残る問題は、次の2つです。
- 「大人になっても、嫌いだといって食べないかもしれない」という心配
- 普通の献立に使いたい食材が使えないこと(親が面倒)
まず、「好き嫌い」に関する真実として認識しなければならないのは、
- 子供が大きくなるにつれて、自然に、食べられない食材は減り、食べられる食材は増えてくる
ということです。
そのあたりを意識して、我が家では子供たちに、次のように伝えています。
- 今は嫌いでも、大きくなってきたら、いろいろなものがだんだんと食べられるようになる
まぁ、これも暗示だといえば、暗示なのですが、事実に近いことを言っているので問題ないと思います。
そして、次のようなルールにしています。
- おかずの中に嫌いなものがあっても、もしかしたら、大きくなって食べられるようになってるかもしれないから、1~2口は食べること
- 食べてみて、嫌だったら、残りは、除けて残してもよい
最近は、子供たちは、嫌いなものでも、自分から少し食べて、「うぅ~ん、まだ、食べられるようになってないから、残すね」ってやってます。
「嫌いなものでも、少しは食べなければならない」という意識もあるでしょうが、「食べられるようになっているかもしれない」という意識もあっての行動ではないかと思っています。
また、少し食べてダメだったら残しても構わないので、「少し食べること」が、そんなに苦に感じることもないでしょう。
さらに、このようにして少しずつでも食べていると、味や食感に慣れていくということも期待できます。
「今は嫌いでも、大きくなったら、食べられるようになる」という暗示を受け入れているようなので、やがて、好き嫌いは減っていくだろうと期待しています。
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