インナーチャイルド・ヒーリングと子育て
インナーチャイルド・ヒーリングを子育てに取り入れる
インナーチャイルド・ヒーリングを子育てに取り入れる目的は、新しいルールを覚えることではありません。
それは、「インナーチャイルド・ヒーリングを活かした子育て」という新しいルールを覚えることではなく、自分を無意識の内に縛っていた古いルールから解放されることで、自然に、「インナーチャイルド・ヒーリングを活かした子育て」になってしまう感じです。
また、自分が子供の頃に受けた心の傷を理解し、その傷を癒す方法も理解できます。
このことは決して忘れないようにして下さい。
フランスの体罰に関するCM
これはフランスのCMだったと思うのですが、CMの中ではほとんど言葉はありませんから、拒否反応を示さずに見てみて下さい。
ちょこっとだけある言葉は、他サイトからの引用で補足しておきます。
「Pardon(ごめんなさい。)」と謝るというもの。動画の最後は「体罰を与える大半の親は子供時代に体罰を受けている」、「暴力なしのしつけを」というメッセージで締めくくられています。
このCMは、私がこのブログで、自分の子育てや子供時代の体験などのたくさんの文章によって伝えようとしてきたことを、たった30秒で表現してしまっているように思います。
このCMを「体罰はいけない」というように反省材料にするのではなく、このCMの中で「自分のおかあさん」に抱きしめられる母親の気持ちを感じてみて下さい。
実は、傷ついた子供たち、そして、傷ついた大人たちが、心から望んでいることは、このようなことなのです。
これは、とても簡単なことのように感じられるかもしれませんが、とても難しいことです。
幼い頃にイライラした感情を子供にぶつけていた母親が、このCMのように、大人になった自分の子供を抱きしめるようなことは、その母親が『心』というものと真剣に向き合わない限り、滅多に起こることではありません。
また、仮に親が改心して子供を抱きしめようとしても、子供(成人を含む)は、親からそうされることに物凄い違和感(気持ち悪さ)を感じるので、多くの場合、親から抱きしめられることを拒絶するようになってしまっています。
そして、心に傷を負った人の多くは、孫がいるような歳になっても、このような願いを持ち続けているのです。
インナーチャイルド・ヒーリングは、
- このような「ただ愛されたい」というような純粋な思いを、
- 子供の感情を抱きしめる能力が無かった本当の親の代わりに、
- 大人になった自分が、子供の頃の自分をイメージの中で抱きしめ癒してあげる
ということもできます。
- 自分自身が、自分の最高のカウンセラー(理解者)となる
ということが、最終目標だったりします。
カウンセラーという他人に、自分の全てを理解してもらうのは不可能です。自分自身の全てを受容できる存在は、この世には、自分をおいて他にはいないのですから・・・。
自分の心を掘ることがカウンセリングの目的ではありません。
カウンセリングの中での理解され受容される体験を通して、自分が受容される心地良さに気付き、自分を受容するコツを習うのです。
このことは、頭の片隅にでも記憶しておいて下さい。
【目次】