心を楽にするために振り返る子育て

子育てのたった一つのポイント お父ちゃんスイッチの「だ」 ・・・ 「抱っこして」

回想と解釈

前の投稿で説明したように「完全に正しい子育てマニュアル」が存在しないのだったら、何を頼りに子育てをしたら良いのでしょう?

はっきり言って、細かいことは気にしないで好きにやれば良いと思っています。

基本的に、何が正解で、何が不正解だということはないのですから・・・。

ただ、1点を除いては・・・。

次の子供の泣き顔をしばらく見てみて下さい。

あなたの中に、どのような感覚が起こりましたか?

泣き顔を見たときの反応の傾向で、人は2つに分類できます。

  • 1つは、抱き上げたくなるような気持ちが生じるタイプの人
  • もう1つが、イライラするような感覚が生じるタイプの人

これは、生まれもった性質ではなく、「子供の頃に、自分が泣いたときに親がどのように関わったか」に左右されると考えています。

この後者の「イライラするような感覚」が曲者です。

この感覚が生じることが、親や大人による子供の虐待や、子供同士のイジメにつながるのです。

このイライラの感覚は、言葉で表現すると、例えば次のようになります。

「自分は悲しいとき、苦しいときに泣くことが許されずずっと一人で我慢してきたのに、お前はこれくらいのことでなぜ、泣く!?こんなことで泣くな!!自分ひとりで我慢できないなんて、許せない!腹が立つ!」

この感覚は、相手が泣けば泣くほど、逆に、際限なくエスカレートしてしまいます。

そして、自分でも気づかないうちに、限度を超えた暴力嫌がらせ言葉での責め(虐待やイジメ、パワハラ・・・)をするような状態に陥ってしまうのです。

※詳しいことは、少し長いですが、「心を取り巻く問題の本質 (ピュアハート・カウンセリングのホームページ)」で説明していますので、興味があれば読んでみて下さい。

私は、「子供が泣けばイライラする」傾向がありました。

私は、心の苦しさの連鎖を自分の代で何としても止めたいと思っていました。

でも、その傾向に任せて子供と接していたのでは、心の苦しさが子孫へと代々伝わる流れを断ち切ることができない・・・。

どうしたら良いのだろう?

考えました。

そして、自分の中にあるスイッチを組み込むことにしました。

そのスイッチは、

  • どんなに腹が立っていたとしても、子供「抱っこして」「ヨシヨシして」といったことを言ってきた場合は、余計なことは考えず、そして、子供にも余計なことは言わずに、とりあえず抱き上げること
  • そして、それを子供が満足するまでそれを続けること

というものです。

腹が立っていなくても同じです(忙しいとき、面倒なとき、手が離せないときなど)

  • 泣いている子供を抱き上げたいと思うのは、人間の本能的な反応
  • 泣いている子供にイライラするのは、後天的な学習による条件反射的な反応

このイライラする条件反射的反応は、本能的反応を打ち負かしてしまいます。

ですから、考えているだけでは、条件反射的な反応からは抜け出せません。

しかし、先に述べたスイッチを入れると、本能的な反応呼び戻すことができるのです。

はじめはイライラした感覚に支配されていても、子供を抱き上げて、何も考えずに、背中をトントンと叩いていると、次第にイライラした感覚が静まって、穏やかな気持ちになっていきます

それとともに、子供も安心な気持ちを取り戻していきます。

つまり、子供安心になれる無敵の方法なのです。

子供がどんなに感情的になっていたとしても、基本的に、この対応だけで、子供は最後は安心な気持ちを取り戻します。

私は、子供が「オモチャを買え!」とダダをこねても、何かに失敗して機嫌を損なって大泣きしたり暴れたりしても、外で嫌な思いをして帰って泣いていても、基本はこの方法で対応してきました。

ただ抱きしめるだけ

他に何も考えなくて良いし、対処をしなくても良い

それだけで、元気とご機嫌を取り戻すので、こんな楽なことはないと感じています。

子供の感情が容易に収まらないこともあります。

でも、「こうしていれば、最後は収まる」と信じていれば、比較的長い時間でも、苦もなくあやし続けることができます。

※参考 : 感情的になった子供と関わるコツ

ここだけ抑えておけば、後は、人それぞれの子育てで良いのだと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました