心を楽にするために振り返る子育て

分離不安について

回想と解釈

安心が足りると、親から離れても安心なままでいられます。

安心が足りないと、親から離れると不安になります。

上の図では、右左どちらの親にも、「子供に十分に安心を与える能力がある」と仮定します。

左側は、理想的なパターンを示しています。

子供が求める安心を、親から十分に与えられた状態です。

その時期はマチマチですが、その時がやってくると、安心感に満たされた子供は、勝手に親から離れて、自由に動き回るようになります。

右側は、一般的なパターンだと思います。

例えば、小さい内にでは、弟や妹が生まれることによって、お兄ちゃんやお姉ちゃんとなってしまった人ようなときに、安心感はある程度蓄積されているのですが、まだ、ちょっと足りない状態です。

親から離れるには、少し不安も感じますが、「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」という与えられた役割のために、不安を乗り越えて頑張っています。

で、最後がちょっと問題のあるパターンです。

図のタイトルは「分離不安」と書いていますが、 分離不安障害と呼ばれる状態の説明になると思います。

この図の親には、子供を安心させてあげる能力がありません。

ですから、子供は、親と一緒でもいつも不安です。

(厳しすぎるしつけをしても、こちらに当てはまってしまうような気がします。)

しかし・・・

子供は本能的安心を求める相手母親や父親だと認識するからなのでしょうか、親が安心など一切与えてくれないと分かっていても、どういうわけか、そんな母親や父親が安心を与えてくれることを待ち続けてしまうのです。

これが、子供が親から離れられない状態に陥ってしまうカラクリです。

世間一般的には、

  • 親が子供を甘やかし過ぎるから親離れが出来ない

と認識されると思います。

でも、実際は、そうではなく、

  • 子供の甘えが足りないのに、甘えさせてくれない親(甘えさせられない親)から離れられない

というチグハグな心理状態だと考えます。

  • どっちに転んでも不安なのだったら、未知の不安よりも、慣れ親しんだ不安のままにいる方がまだ安心

ということもできるでしょう。

本人でさえ、このようなことには気づくことができずに

  • 「どうして、自分の心は、こんなにも弱いのだろう・・・」

と自分自身を責めてしまうのです。

コメント

  1. コイコ より:

    初めての子育て中の男の子のママです。
    「そういうことか」と思うことが多く、よく拝見させていただいております。

    初めて母になり、子供を育てていくうえでの夫婦の衝突・
    それによる子供への影響の心配など、自分なりに対応は考えているのですが。
    心理学に詳しい方の観点からのご意見をいただきたく、
    もしよろしければ聞いていただくことはできないでしょうか?

    • jun_san より:

      コイコさん、コメントありがとうございます。
      子育てのことって、やっぱり、いろいろ考えてしまいますよね。
      初めてだと、不安なことも多いと思います。
      私も、「3日ウンチが出ない」とか、「最近ミルクを飲む量が少なくなった」と病院に連れて行って、医者に馬鹿にされて嫌な思いをしたこともあります。

      現在、個別のご相談はお受けしていません。
      お力になれずにすみません。

      コイコさんの置かれている状況が分かりませんので、参考にしていただけるかどうかわかりませんが、ひとつアドバイスするとしたら・・・・

      あまり心理学とか「子育てでこういうときはこうすべきだ」といわれているようなことはあまり気にしない方が良いと思います。結構、いい加減なことばかりなんですよ!?(私のブログも含めて(苦笑))

      そんないい加減なことに縛られて、自分を追い詰めてしまうのはいろいろな意味で損ですから・・・。
      インナーチャイルド・ヒーリング ( http://www.childcare.pureheart-counseling.com/innerchild-healing )の説明も参考にして下さいね。

      では

  2. コイコ より:

    ありがとうございます!

    落ち着いていろいろ考えて私なりに「夫婦で上手くコミュニケーションとれてれば、
    子供はそれを見てきっと育ってくれる。後は、子供と一緒に人生楽しもう!」と落ち着きました。
    余計な心配は疲れるだけなので、やめるように頑張ります。

    まずは「私は私でいいんだ」と思うところから始めます。
    主人にも子供にも優しくなれると思うので。

    インナーチャイルドヒーリング、参考にさせていただきます。

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