一般的に、子供が「学校に行かない!」っと言って泣くようなときは、その原因を次の2つの何れかだと考えてしまうことは多いように思います。
- 学校に嫌なことがある
- 怠けている
先日、小学校1年の子供が、朝、ダラダラご飯を食べているのを、母親にひどく怒られたことがありました。
その時、子供は、泣きながら、「もう、学校に行かない!」と言いました。
それを聞いて、私は、ちょっと、ビックリしました。
「学校に行かない」ということは、「家に残る」ということです。
でも、家に残れば、それまでの延長で、母親から責められる可能性は大です。
学校に行けば、母親の怒りから逃れることができます。
なのに、それを選ばずに、「学校に行かない(=家にいる)」と言った(家に残ることを選んだ)ので驚いたのです。
その理屈をちょっと考えてみました。
このようなとき、一般的には、「学校に行かない!」と言って親に反抗している と解釈することは多いと思います。
でも、これまで何回も書いてきたと思うのですが、子供の行動や言動を『反抗の表現』と感じてしまうのは、親の解釈の問題で、もともと、そこに子供の『親に反抗する』という意図は込められていません。
で、考えたことを図にすると次のようになります。
ポイントは「学校に行かない!」という言葉に裏の意味を持たせずに、単純に受けとめ、
「学校に行く気持ちが無くなってしまった」と理解することです。
- 「とても嫌な気持ち」になったため、「何かをする気持ち」が起こらない
この考え方を、不登校や引きこもりに当てはめると、そのような状態に陥ってしまった人の気持ちを理解するのに役立つと思います。
そのような状態に陥ってしまった人は、恐らく、何らかの要因によって、慢性的に嫌な気持ちを感じているだろうと想像できるのです。
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